明治安田生命J2リーグ第17節のうち7試合が6月8日、各地で行われた。レノファ山口FCはホームの維新みらいふスタジアム(山口市)で横浜FCと対戦。リードを許したが、吉濱遼平の直接FKで追いつき、勝ち点1を得ている。
1週間前の前節・水戸ホーリーホック戦でレノファはシステムを4-3-3から3-4-3に変更した。5バックの守備的な陣形になりやすいフォーメーションながら、両ウイングバックに入った瀬川和樹と高木大輔が果敢な攻撃参加を見せたほか、3バックの右で出場した前貴之も高木、三幸秀稔などとの連係から攻撃に加わり、レノファらしいオフェンシブな姿勢を維持。菊池流帆の決勝点で6試合ぶりの勝利を飾った。
レノファはその前節からはほとんどメンバーを入れ替えなかったが、攻守の要の前貴之が累積警告で欠場するため、このポジションにボール奪取力の高い大卒ルーキーの小野原和哉を起用した。霜田正浩監督は「今日の3バックはどちらかというと守るというよりも攻撃の起点にしたいので、しっかりボールを蹴れる、つなげる、攻撃参加できる小野原にトライをした」と狙いを紐解き、攻撃の嚆矢(こうし)となっていた前と似たようなプレーを求めた。