開幕節のウォーミングアップコラムでも三幸秀稔を紹介し、2年連続のキャプテンという役職と開幕戦の内容にフォーカスした。それから半年。シーズンの前半戦を終えようとする今、彼はキャプテンの枠にとどまらず、真骨頂とも言えるゲームメークで大きな役割を果たそうとしている。
山口は6月からシステムを3-4-3に変更し、三幸は佐々木匠や佐藤健太郎とボランチを組んでいる。今節は佐々木が出場停止となっているが、一緒に出た試合では佐々木の推進力を引き出し、佐藤と組むと逆に三幸が攻撃に力を割いて、相手の嫌がる場所にボールを落としたり、自らスプリントしたりと積極的に動いている。三幸は「トレーニングからアグレッシブに自分たちのサッカーを続け、誰が出ても出た選手の特徴を生かしていく」と語り、役割が変化してもチームでゴールに向かっていくサッカーが表現できるよう最適なプレー選択を心がける。