J2レノファ山口FCは6月5日、ホームの維新みらいふスタジアム(山口市)でザスパクサツ群馬に2-1で逆転勝ちした。
序盤からゲームの主導権を握っていたレノファだったが、大きな決定機は作れず、前半を無得点で終える。雨足の強くなった後半は拮抗した展開となり、後半19分にイージーミスから失点するも、直後に沼田駿也が相手ゴール前で倒されてPKを獲得。これを池上丈二がしずめて同点とする。
試合終盤は再びレノファのワンサイドゲームの様相を呈していく。待望の決勝点はアディショナルタイムのラストプレーだった。田中渉の縦パスを沼田が左サイドで受けると、「渉からボールが来た時にはゴールまで行くという考えしか頭になかった」と迷わず右足を振り抜き、鋭いシュートがゴールネットを揺らした。ゴールとともに試合終了のホイッスル。レノファがリーグ戦では6試合ぶりの勝利を飾った。
沼田は6月1日の天皇杯でも決勝点を挙げたばかり。今節は泥臭くゴール前に入ってPKを獲得し、さらに公式戦2戦連続のゴールも決めてチームに勝ちをもたらした。ただ、ヒーローにおごりはなく、沼田は試合後、「こういうゴールは自信になるが、ゴール前でのチャンスの数や質はもう少し上げていかない」と淡々と語り、クロスボールへの入り方など修正点に目を向けて「満足することなく次に向けて良い準備をしていきたい」と誓った。