J2レノファ山口FCは4月1日、秋田市でアウェー戦を戦い、ブラウブリッツ秋田に1-0で勝利した。生駒仁の今季初得点が決勝ゴールとなり、連敗を3で止めている。
直近3試合で11失点を喫していたレノファはメンバーを大きく入れ替え、GKは吉満大介を2021年シーズン以来の先発に抜てき。DF松本大輔、MF佐藤謙介などをメンバーから外すなど大なたを振るった。センターバックを生駒と前貴之の組み合わせとし、右サイドバックに高橋秀典、同左に沼田圭悟を起用。42歳の山瀬功治を今季初先発させ、矢島慎也とボランチを組ませた。
前半は風下となったレノファは、ボールをつなぎにくい天候だったことやミスからの失点を回避したいなどの複数の要因が絡んで、セーフティーにゲームを進める。自陣からのパスよりもFW皆川佑介に預ける長いボールを用い、低い位置でのボールロストを避けた。
ただそのプレー選択は秋田の土俵に立つことを意味するもので、前半の途中からは秋田にセットプレーやロングスローからチャンスを作られる。しかし、皆川が積極的に体を張ったり、山瀬が相手の使いたいスペースを埋めるなど、FWや中盤の選手たちが奮闘。DF陣も組織的な守備を崩さなかったほか、前半最終盤には吉満がファインセーブを見せ、フィールドプレーヤーの粘り強い守備に応えた。
スコアレスドローで迎えた後半は風上のレノファが優位性を生かし、沼田がクロスボールを入れたり、矢島が中央からボールを動かしたりして、チャンスを作っていく。
後半19分には左からのコーナーキックのチャンスを獲得。矢島がゴール前に浮き球を入れると、ピンポイントで生駒が合わせゴールに送り込んだ。
試合終盤は再び秋田にボールを持たれるようになるが、同45分に投入した神垣陸が山瀬からのバトンを受け取るようにスペースを埋める守備を継続。レノファは最後まで組織でのディフェンスが崩壊せず、苦しい試合を1-0で逃げ切った。