JR九州は3月17日のダイヤ改正で117便を減便する。ローカル線では通学の足への影響が避けられず、当然のように見直しを求める声が上がった。ただ、改正後の時刻表や大分市が市民から募った意見からは、減便とは異なる実態も浮かび上がる。減便同様に大きな影響が出てきそうなのが、九州一円で「聖域」なく行われる区間短縮や最終列車の繰り上げだ。
大分市が1月末から2月上旬にかけて行った意見公募では、98人から186件の意見が寄せられた。このうち59件が日豊本線の特急列車に関わるもので、実に52件が2本の列車に集中した。
3月17日の改正で、大分と小倉(北九州市)や博多(福岡市)を結ぶ特急ソニックの一部が見直され、運行区間が短縮される。とりわけ始発列車と最終列車は大分県北部の中津発着に縮められ、別府や大分には踏み入れなくなる。市民からの意見は減便列車ではなくこの「区間短縮」の2本に矛先が向けられた。